研究基盤イノベーション分科会設立にあたり、みなさまに一言ご挨拶申し上げます。

 本分科会は研究基盤に関する諸課題を議論する「場」となるべく、2019年12月に設立されました。キックオフとなる2020年1月30日の第1回分科会では150名を超す参加があり、あらためて研究基盤に対する関心の高さを認識するとともに、本分科会に課された使命の重さを痛感しております。
 本分科会を設立するにあたって私から申し上げたいのは、この分科会が研究基盤に関わるステークホルダーが組織や立場を越えた議論をする「場」として使ってほしいということです。これまで、研究基盤に関わる研究者や技術職員はそれぞれが属する組織の立場において研究基盤のあり方を検討し、また、文部科学省等の研究基盤に関する事業に紐づいた議論や研究基盤に関係する機関が各々の立場からの見解はあったものの、それらが同じ議論のテーブルに載ることはこれまでほとんどなかったと思います。
 本分科会は、研究・イノベーション学会の分科会であり、「学問」という組織・立場に依らず議論をすることが許され、またそれが推奨されるものと私は考えています。よって、その「学問」という中立性を活かし、本分科会は研究基盤に関するあらゆる情報を収集し、ステークホルダーの交流を促進させることで、自由闊達な議論を展開し、研究基盤に関する革新的な知を生み出し、さらにそれをアーカイブ化することで、新たな科学技術イノベーションを創造する「人財」像及び「組織」像を探究していきたいと考えています。
 現在、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、あらゆる価値観が期せずして変革の時を迎えております。これまでと異なる世界に戸惑いはあるかと存じますが、このような時だからこそ、本分科会はこれまで以上に積極的に活動を続けてまいります。引き続き、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。

2020年5月 主査 江端 新吾